Column お役立ち情報

更新日:2026/03/17

【宿泊施設DX事例】少人数体制を支える運営設計|遠隔管理とスマートロック・IoTの活用(株式会社やどマネ)

Written byスマートロック「LINKEY」マーケティングチーム

民泊や宿泊施設の運営において、少人数体制や遠隔管理を前提に設計するケースが増えています。

一方で、 「人が常駐しない時間帯に、サービス品質をどう担保するのか」 という課題に直面する事業者も少なくありません。

チェックイン対応や鍵管理、夜間のトラブル対応まで含めて事前に設計していなければ、運営の安定性やゲスト満足度に影響が出ることもあります。

 

そうしたなか、スタッフ常駐に過度に依存せず、仕組みで運営を支える体制を構築しているのが、「株式会社やどマネ」です。
この記事では、同社が大阪で運営する宿泊施設の事例をもとに、少人数体制でも安心して運営を成立させるDXの具体的な仕組みをご紹介します。

 

※ 本記事は一般的な運営課題の整理を目的としており、特定の製品や運営方法を保証・推奨するものではありません。

※ 本記事は2026年1月の取材時点の内容に基づいています。

この記事でわかること

  • 人が常駐しない時間帯も想定した宿泊施設DXの考え方と設計のポイント
  • スマートロックを含むIoT機器を、運営全体にどう組み込んでいるか
  • 少人数運営と遠隔管理を組み合わせた体制が成立している実例

株式会社やどマネとは|宿泊施設運営をコンサルティングに活かす会社

株式会社やどマネは、IT・デジタル技術を活用した宿泊施設運営支援を主軸に、

 

  • 宿泊施設の運営代行
  • 開業・運営コンサルティング
  • 自社ブランド施設の運営

 

を行っています。

 

特徴は、コンサルティング専業でなく、自社でも宿泊施設を運営している点です。

現場での運営経験を通じて得た知見を、そのまま他施設への支援に活かすことで、机上の理論に留まらない現実的なDX提案を行っています。

運営施設の概要|大阪・難波と梅田、異なる形態で運営

KOREGA! Hostel Osaka Namba

大阪・難波に位置するホステルで、ビルのワンフロアを宿泊施設として営業しています。
オーナーから運営を受託し、同社が集客・接客・運営管理までを一貫して担っています。

 

  • 日中はスタッフが常駐し、対面でのゲスト対応を実施
  • 夜間などスタッフ不在の時間帯は、駆け付けと遠隔での状況把握を組み合わせた体制を構築
  • 防犯カメラやスマートロック、温度センサーなどのIoT機器を活用

KOREGA! Minpaku Osaka Umeda

梅田エリアの一棟貸し民泊で、こちらは同社の直営施設です。
「自宅以上に快適な滞在」を目指し、内装や設備に投資しつつ、セルフチェックインを前提とした運営体制を整えています。

いずれの施設も、少人数体制を前提としながら、人の関与を適切に組み込んだ運営設計が特徴です。

宿泊業界が直面する「人手不足」と「運営負荷」へのDX対応

代表の亀岡さんは、20年以上にわたり宿泊業界に携わってきました。

ビジネスホテルでの現場経験から、ホテルチェーンのマネジメント、さらに宿泊系システム企業での業務まで経験しています。

 

その中で一貫して感じていたのが、

 

  • 慢性的な人手不足
  • 鍵管理やチェックイン対応の属人化
  • 夜間対応によるスタッフへの負担

 

といった課題でした。

 

「人がやらなくてもいい業務は仕組み化し、人にしかできない部分に集中する」
この考え方が、現在のやどマネのDX方針の土台になっています。

セルフチェックインの基盤となるスマートロック「LINKEY Plus」導入の決め手

KOREGA! Hostel Osaka Nambaは、少人数体制を前提に設計された施設です。

開業まで約1か月という限られた準備期間の中で、スピーディーに導入できるソリューションが求められていました。

複数のスマートロック製品を比較検討した結果、採用されたのが LINKEY Plus です。

 

導入の決め手として挙げられたのは、

 

  • 導入までのスピード感
  • 設置の手軽さ(自社施工が可能)
  • 価格の手頃さ

 

といった、実務視点での合理性でした。

なお、実際の設置作業は、亀岡さん自身が約30分で完了しています。

【実例】ゲストの99%以上が自力で入室|スタッフ不在時間帯も想定してDXを設計した結果

現在、KOREGA! Hostel Osaka Nambaでは、宿泊するゲストの約95%が初回利用です。

それでも、99%以上のゲストが、セルフチェックインの仕組みを活用して入室しています

 

重要なのは、特定の製品や機能によってこの結果が生まれているわけではないという点です。
スマートロックはその一要素にすぎず、

 

  • 事前案内の出し方
  • ゲストが迷いにくい導線設計
  • スタッフ不在時間帯でも状況を把握できる体制

 

といった運営全体の設計があって、はじめてセルフチェックインが成立しています。

この事例が示しているのは、DXとは特定のツールを導入することではなく、人が介在しない時間帯も含めて運営を事前に設計することだといえるでしょう。

遠隔運営を支える多角的なDX設計|防犯カメラ・温度管理の活用

やどマネのDXは、スマートロックだけにとどまりません。

 

  • 館内各所への防犯カメラ設置
  • 夜間の共用部照明を遠隔で暗くする調光制御
  • 温度センサーによる室温の遠隔把握

 

これらを組み合わせることで、スタッフ不在の時間帯でも、施設の状態を把握・制御できる仕組みを構築しました。

結果として、ゲストが安心して滞在できる環境づくりや、近隣への配慮、スタッフの心理的な負担を抑える運営につながっています。

他社製品との併用に見る、現実的な判断軸

難波の一部客室では、ドア構造の関係でLINKEY Plusが設置できず、別メーカーのスマートロックを暫定的に利用しています。
また、梅田の施設では、比較検証を目的に他社製品も導入しています。

特定の製品に固執せず、施設条件に応じて使い分ける姿勢も、実務者ならではの判断といえます。

DXとホスピタリティは両立できる|地域に溶け込む運営思想

亀岡さんは、無人化そのものを最終ゴールとは考えていません。

今後は、

 

  • DXを活用した、常駐を必要としない宿泊施設
  • スタッフが対面対応を担うチェックイン拠点

 

を組み合わせた運営モデルも構想しています。

DXで効率化した分、スタッフはゲストとのコミュニケーションや地域案内など、人だからこそ提供できる価値に時間を使うことができます。
それが、やどマネの考える宿泊施設DXのあり方です。

まとめ|宿泊施設DXは、人を減らすためではなく「支える」ためにある

株式会社やどマネの事例は、少人数体制やスタッフ不在の時間帯を前提としながらも、運営品質を維持できることを示しています。

鍵管理やチェックインをDXで支え、その上で人が価値を発揮する。
この設計思想こそが、これからの宿泊施設運営における現実的な選択肢といえるでしょう。

 

本記事で紹介した運用事例を踏まえ、ご自身の施設や運営形態に合うかどうかを確認したい方は、LINKEYの製品紹介ページもあわせてご覧ください。

LINKEY Plus の製品紹介を見る

LINKEY Pro の製品紹介を見る

よくある質問(FAQ)

Q1. 無人運営でもゲストからのクレームは増えませんか?

やどマネの事例では、事前案内と仕組みを整えることで大きなトラブルは発生していません。
特にチェックイン導線を明確にすることが重要です。

Q2. スマートロックはITに不慣れなゲストでも使えますか?

難波の施設では初回利用者が約95%を占めていますが、99%以上のゲストがスタッフの介入なく入室できています。
事前案内の工夫がポイントです。

Q3. 完全無人にしない理由は何ですか?

法令対応や緊急時対応、ホスピタリティの観点から、人が関与する余地を残すことが安定運営と滞在体験の質の向上につながるためです。

Q4. スマートロックは1種類に統一すべきですか?

ドア構造や運営条件によって最適解は異なります。やどマネでは、必要に応じて複数製品を使い分けています。
LINKEY Plusについては、導入までのスピードや施工面の負担が比較的少ない点を評価し、採用に至っています。

スマートロック「LINKEY」マーケティングチーム

この記事の著者

スマートロック「LINKEY」マーケティングチーム

このメディアは、
スマートロック「LINKEY」のマーケティングチームが運営しています。

私たちは、
「スマートロックを売る」ことよりも先に、
運営の仕組みや判断の考え方を整理することが大事だと考えています。

現場の声や実例をもとに、
導入するかどうかを決める前の段階でも
安心して判断できる材料を積み重ねていきますので、
気になるテーマがあれば、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事はこちらからご覧ください

Top Page