Column お役立ち情報
貸別荘・民泊の集客と運営をどうつなぐ?宿探しから口コミまで、3社が解説
SNSで宿を知ってもらえても、予約につながらない。
予約は入るようになったものの、チェックイン時の問い合わせに追われている。
貸別荘や民泊を運営するなかで、こうした悩みを感じることはないでしょうか。
ゲストにとって、宿を探し、予約し、現地に到着して過ごすまでは、一続きの旅行です。
集客や予約管理、鍵の受け渡しも、この流れに沿って見直すと、改善すべき箇所を見つけやすくなります。
2026年10月21日、株式会社リトラ、Check Inn 株式会社、株式会社ユーエムイーの3社は、貸別荘・民泊のオーナーや運営担当者向けのオンラインセミナーを開催しました。
本記事では、当日の話をもとに、宿探しから口コミまでの各場面で、ホストが整えておきたいことを紹介します。
まずは、この記事でわかる内容を簡単にまとめます。
この記事でわかること
- 宿を知ってもらい、公式サイトでの予約につなげる工夫
- 予約管理とチェックイン対応の負担を減らす考え方
- 滞在中のおもてなしと、口コミを投稿してもらうための工夫
※本記事は、セミナーでの発言をテーマ別に要約・再構成しています。
宿探しから口コミまでを、ゲストの行動に沿って考える
今回のセミナーでは、記念日旅行を計画する夫婦が、箱根の一棟貸し貸別荘を利用する架空の場面を設定しました。
宿探しから予約、到着、滞在、口コミ投稿までを追いながら、3社がそれぞれの専門分野から解説しました。
登壇したのは、宿泊施設の集客を支援するリトラの吉本裕さん、予約管理システムを提供するCheck Innの岩崎秀一さん、スマートロック「LINKEY」を提供するユーエムイーの田中健太です。
宿を見つけてもらうことはリトラ、予約を受け付けて管理することはCheck Inn、物理鍵を渡さずに部屋を利用してもらうことはLINKEYが関わる領域です。
ゲストは、魅力を感じて予約した宿に迷わず到着し、安心して過ごせることを期待しています。
その期待に応えるには、集客や予約管理などの業務を見直すとともに、業務のつなぎ目でゲストが迷わないかも確かめたいところです。
例えば、予約後に送る案内と現地の表示が一致しているかは、予約管理とチェックインの両方に関わります。
宿を見つけてもらい、公式サイトでの予約につなげる
公式サイトでの予約を増やすには、宿を知った人が安心して予約を完了できるまでの流れを整えることが大切です。
吉本さんは、Instagramで写真や動画を見て宿に興味を持ち、Google検索やGoogleマップで口コミ・評価を確かめ、公式サイトで予約する流れを紹介しました。
例えば、SNSで客室や景色に魅力を感じても、詳しい設備や料金、予約方法が分からなければ、検討は途中で止まってしまいます。
投稿から公式サイトにたどり着けるか、その先で予約方法を見つけられるかまで、続けて確認してみましょう。
OTA(宿泊予約サイト)は、まだ施設名を知らない人に宿を見つけてもらう窓口になります。
吉本さんは、その集客力も活用しながら、公式サイトでの直接予約を増やす考え方を紹介しました。
当日は、AIに細かな希望を伝えて宿を探す話も出ました。
人数や地域に加え、バーベキュー、焚き火、犬の同伴など、複数の希望を組み合わせて探す例です。
こうした探し方では、ゲストが旅行中に何をしたいかが、検索の条件になります。
宿の情報を発信するときも、写真に加えて、利用できる設備や過ごし方を具体的に伝える視点が参考になります。
予約窓口が増えても、在庫と料金をまとめて管理する
公式サイトとOTAで並行して予約を受け付けるには、予約情報や在庫をまとめて管理する仕組みが必要です。
窓口ごとに情報が分かれていると、予約の照合や在庫の更新に手間がかかります。
岩崎さんは、予約エンジン、サイトコントローラー、PMSを一体で扱うサービスを紹介しました。
それぞれの役割を大まかに分けると、次のようになります。
| 仕組み | 主な役割 |
|---|---|
| 予約エンジン | 公式サイトなどで宿泊予約を受け付ける |
| サイトコントローラー | 複数の予約サイトの在庫や料金をまとめて管理する |
| PMS | 予約情報や宿泊に関する情報を施設側で管理する |
複数の窓口で受けた予約を共通の台帳やカレンダーで確認できれば、窓口ごとに情報を照合する手間を減らせます。
ダブルブッキングを防ぐうえでも、予約が入った後に在庫がどう更新されるかは重要です。
システムを検討するときは、現在利用しているOTAや公式サイトの予約が、どのように管理画面に反映されるかを確認すると、日々の作業をイメージしやすくなります。
また、岩崎さんは、公式サイトでの予約を後押しする工夫として、OTAとの価格差を挙げました。
比較した際に公式サイトの料金に魅力があれば、サイトを訪れるきっかけになるという提案です。
価格設定を検討する際は、OTAとの契約条件や自施設の収支を確認し、予約画面の分かりやすさも合わせて見直しましょう。
到着したゲストが、迷わず部屋に入れるようにする
チェックインの準備では、案内の送付と合わせて、ゲストが現地で必要な情報を見つけられるかも確認します。
予約が完了しても、到着後に部屋に入れなければ、安心して滞在を始められません。
セミナーでは、荷物を持って到着した後に、メールから暗証番号を探したり、キーボックスの場所を探したりする場面が取り上げられました。
ホストにとっては見慣れた施設でも、初めて訪れるゲストは入口から探すことになります。
施設への道順、入口の位置、解錠方法などを、ゲストが行動する順番に沿って案内できているかを確かめておきたいところです。
LINKEY Plusでは、ドアに設置した本体に暗証番号を入力して解錠できます。
キーボックスから物理鍵を取り出してドアを開ける作業や、鍵そのものの受け渡しを省けます。
ただし、暗証番号の案内がほかのメールに埋もれていれば、スマートロックを設置していても、ゲストは解錠前に困ってしまいます。
機器の準備と合わせて、必要な案内を見つけやすくしておきましょう。
予約情報に応じた暗証番号の発行・通知を自動化したい場合は、LINKEYの導入相談時に、利用中または導入を検討している予約管理システムの名前をお知らせください。
そのシステムと連携できるか、導入にどのような設定が必要かをご相談いただけます。
スタッフが常駐しなくても、宿の心遣いは伝えられる
滞在中に手に取るものや、部屋に置かれた案内からも、その宿らしさやホストの配慮は伝わります。
セミナーでは、大きな設備投資を伴わずに取り入れられる工夫も紹介されました。
その一つが、周辺のおすすめ飲食店をまとめたマップです。
土地勘のないゲストにとって、近くで食事を楽しめる場所が分かることは、滞在中の助けになります。
田中は、地域の陶芸作家が作った器を、作り手の説明とともに置いている宿の例を紹介しました。
部屋で使うものを通じて、その地域を知るきっかけをつくる工夫です。
吉本さんからは、朝食を提供していない宿で、地元のパン屋の食パンに手紙を添えて用意していた事例が紹介されました。
翌朝の楽しみを用意することで、ゲストに喜んでもらっていた例です。
食事先を探す手間を減らしたり、地域の作り手を知るきっかけをつくったりと、いずれもゲストの過ごし方を考えた工夫です。
自施設で取り入れる際は、ゲストの好みに合うものを、補充や手入れを続けられる範囲で選ぶとよいでしょう。
滞在の感想を、口コミとして伝えてもらう
口コミを投稿してもらうには、ゲストが滞在を振り返ったときに、無理なく感想を伝えられるようにすることが大切です。
前の章で紹介したおもてなしは、滞在を楽しんでもらうための配慮です。
口コミの投稿にかかわらず提供し、感想を募る案内とは分けて考えます。
吉本さんは、滞在の記憶が残っているチェックアウト直後に着目していました。
案内する際は、ゲストの移動や予定にも配慮し、落ち着いたときに投稿できるようにするとよいでしょう。
投稿後の返信も、ゲストとの接点になります。
岩崎さんからは、自分が口コミを書いた後に、施設から丁寧な返信があるかを見るという話もありました。
これから予約する人は、口コミの内容だけでなく、施設側の返信も読むことができます。
満足したという声へのお礼に加え、困ったという声を受け止め、必要な説明や改善を伝えることも、宿の対応を知ってもらう機会になります。
寄せられた感想は、これから宿を選ぶ人への情報になるとともに、ホストが運営を見直す手がかりにもなります。
自分の宿で、ゲストが困っている場面から見直す
集客、予約管理、チェックイン、滞在中の体験は、担当する人や使う仕組みが違っても、ゲストにとっては一続きです。
まずは、自分の宿でどこに困りごとが起きているかを確かめてみましょう。
公式サイトを訪れた人が予約方法を見つけにくいのか、到着したゲストが入口や暗証番号の確認で迷っているのかによって、見直す箇所は変わります。
ゲストから寄せられた質問や、ホストが繰り返し対応している作業を手がかりに、改善する場面を絞ることから始められます。
鍵の受け渡しやチェックイン対応を見直したい方は、現在の運営方法に合わせて、LINKEYの導入をご相談ください。
