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LINKEY Plusを引き戸に取り付けるには?設置寸法と施工・運用上の注意点
引き戸のある民泊やレンタルスペースで、LINKEY Plusの導入を検討している方もいるでしょう。
既に別の施設でLINKEY Plusを使っており、引き戸の施設でも鍵管理をそろえたいという場合もあるかもしれません。
この記事では、LINKEY Plusの引き戸への設置を検討する際に必要な寸法や、扉・錠前の確認箇所、運用上の注意点を説明します。
まずは、この記事でわかる内容を簡単にまとめます。
この記事でわかること
- LINKEY Plusを引き戸で使用する際の制約
- バックセットなどの設置寸法と、扉・錠前の確認箇所
- 設置相談に必要な写真や情報
※LINKEY Plusは開き戸への取り付けと運用を想定した製品です。引き戸での使用は非推奨・製品保証対象外ですが、その前提を理解・了承いただいたうえで導入いただいているケースがあります。以下の設置条件はLINKEY Plusに関するもので、他のスマートロックに共通する条件ではありません。
LINKEY Plusの引き戸での使用は非推奨・製品保証対象外
LINKEY Plusは、引き戸では動作が安定せず、予期しない動作不良や不具合が起きる可能性があるため、使用を推奨していません。
引き戸は、扉のがたつきや閉めた際の反発などによって、本体に想定外の力が加わる場合があります。
また、扉が閉まり切る前に自動施錠が作動する可能性もあります。
寸法だけでなく、扉のがたつきや閉まり方、自動施錠の扱いまで確認したうえで、取り付けの可否を個別に検討します。
LINKEY Plus以外の製品も含め、引き戸への取り付け前に調べる項目を整理したい方は、引き戸にスマートロックを取り付ける前の確認ポイントをご覧ください。
鍵の位置|本体の取り付けスペースを確保できるか
LINKEY Plusを取り付けるには、室内外に本体を固定できるスペースが必要です。
鍵が付いている位置と、扉を動かした際の干渉を確かめます。
中央に鍵がある引き違い戸は、原則として設置が難しい
扉同士が重なる中央部分に鍵がある引き違い戸では、LINKEY Plus本体の取り付けスペースを確保しにくく、開閉時にもう一枚の扉と干渉するため、原則として設置が難しくなります。
鍵まわりに本体が収まりそうに見えても、扉を開けたときの重なりまで含めて見る必要があります。
扉の端に鍵がある場合も、全開時の干渉を確かめる
鍵が扉の端にある片引き戸などは、中央に鍵がある引き違い戸に比べ、本体の取り付けスペースを確保しやすい構造です。
ただし、扉を全開にしたときに、本体がドア枠や戸当たり、もう一枚の扉に当たらないかを確かめてください。
端部に鍵がある引き違い戸も、扉同士の位置関係によって設置できるかが変わります。

バックセットは原則51mm以上が必要
LINKEY Plusを引き戸に取り付けるには、原則としてバックセットが51mm以上必要です。
バックセットとは、扉の端から鍵穴(シリンダー)の中心までの距離です。
扉の端から中心までを、メジャーなどでまっすぐ測ってください。

51mm未満の場合は、加工工事で対応できる場合がある
バックセットが51mm未満の場合、そのままでは取り付けが難しくなります。
ただし、ドアや錠前の加工工事によって対応できる場合があります。
加工できる範囲は、扉の構造や強度、錠前の状態によって異なります。
寸法が不足している場合は、測定した値と鍵まわりの写真を用意してご相談ください。
なお、51mm以上あれば必ず取り付けられるわけではありません。
本体の設置スペース、扉厚、錠前、センサーの配置なども併せて確かめる必要があります。
扉の厚み|本体を固定し、部品を組み付けられるか
扉厚は、本体を固定できるか、室内外の部品を正しく組み付けられるかに関わります。
薄い扉では、そのままでは本体を安定して固定できず、補強などが必要になる場合があります。
厚い扉では、内部のシャフトが届かず、取り付けられない場合があります。
扉厚と鍵まわりの構造をもとに、部品の組み付けや補強の必要性を検討します。
測定した扉厚と、室内外の鍵まわりの写真を併せてお知らせください。
扉の素材|固定や加工が可能か
LINKEY Plusは本体をネジで固定するため、扉の素材と固定箇所の構造も設置可否に関わります。
木製・アルミ製の扉も、固定箇所の状態を見る
木製やアルミ製の扉では、本体を固定する場所の強度や、加工できる範囲を確かめます。
素材が同じでも、内部の構造や劣化の状態によって施工方法は変わります。
また、歪みやがたつきがある場合は、取り付け前の調整も必要になります。
比較的施工しやすい素材ですが、湿度や経年で歪むことがあるため、定期的なメンテナンスが前提となります。
ガラス戸は、原則として施工が難しい
ガラス戸は、本体の固定や加工、安全性の確保が難しく、LINKEY Plusの施工は不可となる場合が多い扉です。
補助部材を加えれば取り付けられそうに見える場合も、固定の強度や使用中にかかる力まで含めて検討する必要があります。
設置が難しい場合は、別の扉への設置や、他の鍵管理方法も含めて考えましょう。
建付け|扉と鎌錠が無理なく動くか
LINKEY Plusを取り付ける前に、現在の扉と鍵が無理なく動くかを確かめます。
手動での開閉や施錠に無理がある状態では、本体を取り付けても安定して動作しない可能性があります。
扉の歪み・がたつき・擦れを確かめる
扉を閉めた状態で、枠との隙間に大きな偏りがないかを見ます。
交通系ICカードなど薄くて硬いカードを差し込んでみて、場所によって入り方が大きく違う場合(1mm以上のズレがある場合)は歪みのサインです。
開閉時に擦れる音がする、途中で引っかかる、大きくがたつくといった状態も、相談時にお知らせください。
写真だけでは動きを伝えにくい場合は、扉を開閉する様子を動画に残しておくと、状況を共有しやすくなります。
鎌錠の動きに重さや引っかかりがないかを見る
鎌錠は、鎌のような形の部品を受け側に引っかけて施錠する錠前です。
手動で鍵を操作し、鎌錠がスムーズに動くかを確かめてください。扉を強く押し付けたり、持ち上げたりしないと施錠できない場合は、建付けや錠前の調整が必要になることがあります。
マグネットセンサー|扉の開閉を検知できる位置に設置する
LINKEY Plusは、マグネットセンサーで扉の開閉を検知します。
引き戸では、扉の揺れや段差の影響も含めて設置位置を検討します。
センサーと本体の距離を保てるか
設置時には、センサーと本体の間に2〜5mm程度の距離を保てるかを確かめます。
扉を閉めたときだけ位置が合っていても、揺れやがたつきによって距離が変わる場合があります。
段差や装飾がある場合も、取り付け位置の調整が必要です。
自動施錠は、扉が閉まり切る前に作動する場合がある
LINKEY Plusの自動施錠は、センサーが扉の閉鎖を検知すると作動する仕組みです。機能のON・OFFは切り替えられます。
引き戸では、扉が完全に閉まり切る前にセンサーが反応し、自動施錠が作動する場合があります。
不完全な位置で施錠しようとすると、施錠できなかったり、本体に想定外の負荷がかかったりする可能性があります。
自動施錠をOFFにする場合は、ゲストやスタッフが手動で施錠する運用になります。
施錠操作と、施錠できたことを確かめる方法を、利用前に案内しておきましょう。
自動施錠を使う場合も、扉が毎回完全に閉まる状態を保てるか、設置前に検討が必要です。
ストッパー・戸当たり|本体の衝突と扉の跳ね返りを確かめる
引き戸は開閉の勢いが出やすく、扉の動き方によってはスマートロック本体やセンサー周辺に負荷がかかることがあります。
本記事でいう「ストッパー」は、チャイルドロックやソフトクローズ機構全般を指すものではなく、主に次の2種類の部品を想定しています。
-
跳ね返り防止ストッパー(停止位置を固定する)
扉が閉まる最後に数ミリ戻る・揺れるといった挙動を抑え、センサーの判定が安定しやすくなります。
-
開きすぎ防止ストッパー/戸当たり(全開時の衝突を防ぐ)
扉を全開にした際に、スマートロック本体がドア枠や戸当たりへ衝突することを防ぎます。
引き戸の動きによって本体に負荷がかからないよう、全開時の衝突と、閉めた後の跳ね返りを確かめます。
全開時に本体が枠などに当たらないか
扉を全開にしたとき、本体がドア枠や戸当たりなどに当たる場合は、ストッパーの追加や位置の調整を検討します。
扉の開く範囲を制限する場合は、出入りに必要な幅を確保できるかも併せて確かめてください。
閉めた後に扉が戻ったり揺れたりしないか
扉を閉めた後に跳ね返りや揺れがあると、センサーの検知や施錠動作に影響する場合があります。
既存のストッパーが付いていても、十分に機能しているかを見る必要があります。
扉の動きを抑える部材の追加・調整と、日々の閉め方を含めて検討しましょう。

設置相談に必要な写真・寸法・運用方法をまとめる
設置をご相談いただく際は、扉全体と鍵まわりの写真に、測定した寸法や気になる動きを添えてください。
| 用意するもの | 写真・メモに含める内容 |
|---|---|
| 扉全体の写真 | 扉の種類、鍵の位置、全開時の重なり部分 |
| 室内外の鍵まわりの写真 | 本体・センサーを設置する面、段差、錠前のメーカー・型番 |
| 寸法のメモ | バックセット、扉厚、本体・センサーの設置スペース |
| 開閉・施錠の動画 | がたつき、擦れ、跳ね返り、鍵の引っかかりなど、気になる動き |
| 希望する運用のメモ | 設置台数、自動施錠の希望、既存のLINKEY利用状況 |
写真や寸法での事前相談後に、追加の測定や現地確認が必要になる場合もあります。
賃貸物件で錠前交換や加工工事を行う場合は、所有者・管理会社への確認も進めてください。
まとめ|寸法と扉の動き、運用方法を踏まえて検討する
LINKEY Plusの引き戸への設置は、基本寸法だけでは判断できません。
本体の固定や開閉時の干渉に加え、扉と錠前の動き、センサーの配置まで含めて検討する必要があります。
設置が難しい場合は、別の鍵管理方法も検討する
LINKEY Plusを取り付けられない場合は、別の扉への設置や、キーボックスなどの鍵管理方法も選択肢になります。
民泊での鍵の受け渡し方法を比較したい方は、次の記事をご覧ください。
▶ 民泊の鍵管理方法を比較|キーボックス・スマートロック・対面の違い
よくある質問
Q. バックセットが51mm未満でも取り付けられますか?
原則として51mm以上が必要ですが、加工工事によって対応できる場合があります。
扉や錠前の構造によって異なるため、測定値と鍵まわりの写真を用意してご相談ください。
Q. 相談して取り付け可能と分かった場合、引き戸でも製品保証は受けられますか?
引き戸での使用は製品保証対象外です。
取り付けが可能であることと、保証の適用は別になります。
導入前に、動作上の制約や、不具合が生じた場合の費用負担も含めてご相談ください。
Q. 開き戸で使っているLINKEY Plusと、同じように運用できますか?
引き戸では、扉の動きやセンサーの検知、自動施錠の扱いを個別に検討する必要があります。
既存施設での利用状況と、新しい施設で希望する運用方法をお知らせください。
引き戸へのLINKEY Plusの設置について相談する
LINKEY Plusの引き戸での使用は、非推奨・製品保証対象外です。
その前提を踏まえ、設置の可能性や運用上の注意点について、個別にご相談を承っています。
扉全体と室内外の鍵まわりの写真、分かる範囲の寸法・錠前の型番、希望する運用方法をお知らせください。
