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LINKEY 開発と運用の記録|スマートロックを現場で安定運用するための設計と判断
LINKEYは、宿泊施設や民泊を中心に、無人・遠隔運営を前提として開発されてきたスマートロックです。
スマートロックは、導入すること自体が目的ではありません。 実際の現場で、無理なく使われ続けること。
トラブルが起きにくく、運営が止まらないこと。 その前提が成立して、はじめて価値を発揮します。
LINKEYは、最先端の機能や派手なスペックを前面に打ち出してきた製品ではありません。
それでも、宿泊施設や民泊といった運用の現場で、「安心して使い続けられるロック」として選ばれてきました。
その背景には、現場で起きた問題に向き合い、判断を積み重ねてきた過程があります。
本シリーズ「LINKEY 開発と運用の記録」では、LINKEYの開発を長年担当してきた前田への取材をもとに、
- 現場で何が起きてきたのか
- なぜその技術や構成が選ばれたのか
- どんな基準で判断してきたのか
を、テーマごとに整理してきました。
この記事は、その全体像を俯瞰するための入口です。
※本シリーズは、LINKEYの開発・運用を通じて得られた知見をもとに、当時の判断や考え方を整理したものです。
記載内容は、すべての環境や運用条件での動作・効果を保証するものではありません。
本記事では開発や運用の考え方を中心に整理しています。
先に製品の概要を知りたい方は、LINKEYの製品紹介ページもあわせてご覧ください。
現場から始まったLINKEYの設計|すべての判断の起点
現場から設計してきたスマートロック|LINKEYの開発と運用の考え方
まず押さえておきたいのが、LINKEYの開発は設計図や仕様書よりも「現場」から始まっている、という点です。
錆や結露、通信環境の差、夜間トラブル。 そうした出来事が、次の設計判断につながっていきました。
▶ LINKEYの開発思想と原点を知りたい方へ
「つながらない」をどう防ぐか|通信と安定性の判断
スマートロックの「つながらない」にどう向き合ってきたか|LINKEYの技術選定と安定性への考え方
LINKEYの通信方式は、なぜ変わってきたのか|初代のBluetoothからZ-Wave採用に至るまでの技術判断
BluetoothからZ-Waveへ。
この変化は、技術トレンドではなく「鍵として失敗が許されない」という前提から生まれています。
スマートロックの通信は、速さよりも失敗しにくさ。
この考え方が、LINKEYの技術選定を一貫して支えています。
▶ 通信や安定性の話をまとめて理解したい方へ
台数が増えたときに起きる問題|LINKEY Proという選択
LINKEY Proはなぜ生まれたのか|Z-WaveとLoRaWANを併売する通信設計の判断背景
1〜数台では問題にならなかったことが、複数台・フロア単位になると急に重くなる。
ゲートウェイ構成や管理単位の見直しから、LoRaWANを採用したLINKEY Proが生まれました。
▶ 複数台運用を考えている方・施設規模が大きい方へ
なぜ機能を増やさなかったのか|管理破綻を防ぐための選択
機能を増やさないという選択|LINKEYが宿泊・民泊運用を前提に設計してきた考え方
顔認証や指紋認証といった最新機能を、なぜあえて採用しなかったのか。
宿泊・民泊運用では、「説明しなくても回ること」が何より重要でした。
▶ 「多機能=正解」ではない理由を知りたい方へ
システム連携をどう考えているのか|APIと運用設計
宿泊・民泊運営でスマートロックAPI連携はどう使われているか|LINKEYのWeb管理ツールを介した「運用が止まらない」連携設計
LINKEYのAPIは多機能ではなく、できることは開閉や暗証番号の発行・削除といった基本的な操作に限られます。
重要なのは、その操作を 「予約が変更されたとき」 「夜間にトラブルが起きたとき」 「現地に人がいないとき」 に、どう運用の中に組み込むかという点です。
API連携の成否を分けるのは、機能の数ではなく、こうした場面を想定した運用設計でした。
▶ 予約管理・チェックイン連携を検討している方へ
これからのLINKEY|完成形を決めないという考え方
スマートロックはどこへ向かうのか|開発責任者が語る、LINKEYのこれから
機能が出揃った市場で、LINKEYが次に重視しているのは「新機能」ではありません。
現場で使い続けられるかどうか。 その基準だけは、これからも変わりません。
▶ LINKEYの今後や判断軸を知りたい方へ
このシリーズで伝えたかったこと
このシリーズは、「正解の機能」や「最新技術」を示すものではありません。
- どんな前提条件なら成立するのか
- どこで無理が生じやすいのか
- 何を優先すると運用は壊れにくいのか
その判断の積み重ねを、記録として残したものです。
気になるテーマから、必要なところだけ拾って読んでいただいても構いません。
LINKEYが積み重ねてきた判断が、運用を考える際の一つの材料になれば幸いです。
本記事で紹介している考え方が、実際にどのような製品設計として形になっているのかは、LINKEYの製品紹介ページでご確認いただけます。
